長く愛されるブランド作りのために。ブランド名・店名・商品名のネーミングの決め方論

 

 

 

こんにちは。

京都のライター/コンサルタント、ナガオヨウコです。

 

 

 

 

店名やブランド名、屋号を決めるのは

むちゃくちゃ難しいです。

 

選択肢は無限にある、のに

一度決めたらなかなか変えられない。

 

 

ほかのショップやブランドとかぶりたくない。

でも、

何を優先すればいいのかわからない。

 

 

脳みそが沸騰しそうになるほど

頭を悩ませるのが「ネーミング問題」です。

 

 

 

 

 

 

 

私がおすすめしているのは、

「読める」「覚えてもらいやすい」「語感がいい」

を優先することです。

 

 

 

 

武井咲は「さき」ではなく「えみ」。

黒木華は「はな」ではなく「はる」。

混乱しますよね。

 

どんなに有名な俳優さんでも

「するりと読めない問題」は

なかなか解消されません。

 

だって、武井咲や黒木華といった

超有名俳優さんだって

 

名前の読み方を100%覚えてもらえない 、というのが現実なのです。

 

 

 

ついでにいうと

ホテル「LIVE MAX」は、ライブマックスなのかリブマックスなのかわからん。

 

ブランド名や店名を決めるとき「読みやすさ」「覚えやすさ」「想いを込めるか」……どれを優先するか迷いますよね
ブランド名や店名を決めるとき「読みやすさ」「覚えやすさ」「想いを込めるか」……どれを優先するか迷いますよね

 

 

 

 

AEONが「エアオン」ではなく「イオン」と読まれているのは

年に数億円~? と広報活動にお金をかけているからかもしれない。

 

Temuは「ティム」→「テム」に読み方を変えました。

杉浦太陽は「たかやす」→「たいよう」に読み方を変えました。

 

年に数億円もかけられないブランドは「読める」優先でいきたいです。

 

 

 

 

 とはいえ、

「読みづらくてもいい! 想いを込めたネーミングにしたい!」

という気持ちもあるでしょう。

 

そこで、

 ブランド名や店名で

「するりと読めなくてもいい」

 

「想い優先で決めていい」3パターンをお伝えします!

 

 

 

 

 

「読めなくてもOK」なパターンは3つ!

①本名、または、あだなで覚えてもらえる場合

ヘアサロンや個人事業主は「◯◯さんのお店」「◯◯さんにお願いしよう」と、名前で呼ばれる可能性が高い
ヘアサロンや個人事業主は「◯◯さんのお店」「◯◯さんにお願いしよう」と、名前で呼ばれる可能性が高い

 

 

 

 

 

ひとり、もしくは家族、少人数で運営している

ヘアサロン、デザイナー、カメラマン、工務店などです。

 

主には

人と人とのつながりでお仕事が発生する個人事業主です。

 

屋号を覚えてもらってなくても

「○◯さんにお願いしよう」と、なるので

お互いに不都合はないわけです。

 

私がいつも雑誌や広告の撮影をお願いしているカメラマンさんたちも、屋号を持っていますが

私も、出版関係者たちも

「○◯さんにお願いしたよ」

「○◯さんのスタジオは行ったことある?」と

個人名で話します。

 

友人が個人で経営しているヘアサロン名はフランス語。

何度聞いても覚えられないのですが

それでも「○◯さんの美容室」で通じるので

これも、覚えてもらう必要性はないわけです。

 

↑お客さまのほぼ100%が口コミ紹介

 

 

 

 

②覚えやすい名前の看板商品がある

認知してもらいやすい看板商品があれば、店名にこだわる必要はない
認知してもらいやすい看板商品があれば、店名にこだわる必要はない

 

 

 

ブランド名や店名は覚えてもらえなくていい。

その代わりに

看板商品名を覚えてもらうパターンです。

 

<商品名の条件>

・読みやすい

・語感がよい

・覚えやすい

・他社がそのネーミングを使っていない

・Google検索で商品名や特徴をググったら、公式ページや販売ページがトップに表示される

・なんなら商標権を取得してる

 

 

例)

・ロボット掃除機の「ルンバ」/会社名はアイロボット

・京都のおみやげ「阿闍梨餅」/会社名は「満月」

・「つけてみそかけてみそ」/会社名は「ナカモ」

 

……ほかにもたくさんありそうですね。 

 

 

 

 

 

③実店舗の場合、「目印」がある

「駅の改札を出てすぐ」「有名観光地の隣」など、多くの人が知っている場所なら店名にこだわらなくてもOK
「駅の改札を出てすぐ」「有名観光地の隣」など、多くの人が知っている場所なら店名にこだわらなくてもOK

 

 

 

人間の多くは、店名よりも場所を覚えやすい生き物。

 

店名を覚えてもらえなくても

場所で覚えてもらえていればOKなんですよ。

 

外観を工夫して、興味を引くという方法もあります。

 

例)

・駅の改札前にある

→「○○駅の改札を出てすぐのお店」

・目立つ外観をしている

・目立つオブジェがある

→「あそこにある、大きなオブジェがあるお店」

→「派手なクルマが目立つお店」

 

 

 

 

むかし、ママ友たちとの会話で

地元のケーキ店が話題にのぼったことがあります。

 

「あそこ美味しいよね、名前は読めへんけど」

「青い屋根のとこやんな、名前は読めへんけど」

と、誰ひとり、店名を覚えていませんでした。

 

それでも「おいしいケーキ店」として認識されていたので

外観の力は強いな! と思いました。 

 

 

 

外観が目立つお店は覚えてもらいやすい
外観が目立つお店は覚えてもらいやすい

 

 

私が屋号を決めたのはつい最近です。

 

これまで31年間、「ナガオさんに」という指名でライターのお仕事をしてきました。

 

雑誌の記事に掲載されるスタッフクレジットや、書籍の奥付には

「ライター・長尾ようこ」

「取材・文章/ナガオヨウコ」などと表記されます。

*屋号を載せてほしい人は、名前のあとに(スタジオ◯◯)というように、カッコつきで載せてもらっています

 

 

それでも、私がnidomiru(にどみる)という屋号をつけたのは

webやインスタ、Youtubeで活動するなら

「ナガオヨウコ」よりも

「にどみる」のほうが覚えやすいやろうな、という理由からです。

 

 

nidomiru(にどみる)は、「二度見」からつけました。

 

思わず二度見したくなる。

 

そんなwebサイトやSNS、広告を

お客さまのために作りたいという想いを込めています。

 

想いを込めながらも、

読みやすい、覚えやすいというネーミングにしたので

我ながらとっても気に入っています。